小久保の引退試合でまさかのノーヒットノーラン！母も最後の観戦

今季限りでの引退を表明していたプロ野球ソフトバンクホークスの小久保裕紀選手の引退試合となった８日の試合で、まさかのハプニング（？）が起きてしまいました。

この試合の相手であるオリックスバファローズの西投手が、なんとノーヒットノーランを達成したのです！

おめでたい事なのですが、何もこの試合でやらなくても・・・・・という感じでしょうか＾＾；

当然小久保もノーヒットで最後の試合を終えました。

この日が小久保の４１歳の誕生日ということもあり、出来ることなら派手にホームランでも打って祝いたかったでしょうね。

しかし試合後のセレモニーでは、この日球場に詰めかけた３万８５６１人の観衆からハッピーバースデーの大合唱が起こり、

「３万人を超える人からのハッピーバースデー、合唱。もう２度と聞くことはないと思います。心にしみました」

と感動した様子でした。

このセレモニーでのあいさつでは、

「プロに入って常に高い理想を追い求めてきました。自分が納得する成績を残しても、まだ上がある、まだ何かできるんじゃないかと思いながら、ここまで歩んできましたが、昨年４００号本塁打、今年の２０００本安打と理想が実現し、次々現実となっていきました。その中であくまでも理想であって、追い求めるところに成長がある、そのように感じました。ユニホームを着て自分の将来の現役選手としての理想を描くことができなくなりました。それが理由で今年潔くユニホームを脱ぎます」

というように引退を決意した理由を話しました。

王貞治球団会長から花束を渡された小久保は、王さんの胸で号泣していましたね。

やはり小久保にとって王さんから学んだものは多く、正に“恩師”と言える存在なのでしょう。

きっと小久保のプロ精神なども王さんから学んだことなのでしょうね。

そして何度もホームランを打ちこんだ外野の左中間スタンドでは、女手一つで小久保を育てた母・利子さん（６５）が最前列で声援を送っていました。

「しっかりと目に焼き付けました」

と、息子の最後の雄姿を見届けました。

こんな球界のスター選手の引退試合で、まさかのノーヒットノーランをやっちゃった西投手は、

「どう喜んでいいのか。誰も（達成すると）思っていなかったと思う」

「新聞に『ガチで来い』と書いてあったので」

と、喜びをどう表現していいのか戸惑っている様子でした。

プロ初完封がノーヒットノーランっていうのも事故みたいなものですけど、シーズン最終戦でしかも小久保の引退試合にやるとは、この男“持ってる”のかもしれませんねｗ

この試合がレギュラーシーズン最終戦ということで一応これが引退試合となりましたが、実はソフトバンクはクライマックスシリーズに出場するので、小久保はまだ試合に出場する可能性はあるし、日本シリーズまで勝ち進めばヤフードームにも選手として帰って来れるチャンスはまだ残っているのです。

引退セレモニーまでやって、また試合するのも変な感じもしますが、

「このユニホームを着てプレーすることを目標に戦ってきます」

と、３万８５６１人に最後の宣言をしていました。

どうせなら派手に引退してもらいたいですし、日本一になって最後にもう一花咲かせてもらいたいですね！