セイロガンが正露丸に敗訴！似ている？似ていない？違いは何？

“ラッパのマーク”でお馴染みの大幸薬品（大阪）が、自社商品の「セイロガン糖衣Ａ」と表示名が似ているとし、「正露丸糖衣Ｓ」を販売している製薬会社のキョクトウ（富山）に１０００万円の損害賠償などを求める提訴をしていましたが、大阪地裁は２０日この請求を棄却しました。

見比べてみると、確かに似ているといえば似ているし、違うといえば 違う微妙な感じですよね。

これぞグレーゾーンというやつか。

今回の棄却という判断について山田陽三裁判長は次のように述べています。

「同様の名称で薬を製造販売する業者はほかにも存在し、大幸薬品は特別な権利を持っていない」

「文字の大きさや字体、色などが異なり、類似する商品表示とはいえない」

ん～確かに文字とかは違いますよね。

実は権利については、１９５４年に大幸薬品が「正露丸」を商標登録しているのですが、その後に『一般的な名称と認識されている』という理由で無効になったという過去があります。

今回の判決について大幸薬品側は、

「理解を得られず驚くとともに遺憾だ」

とコメントしており、

キョクトウの方は、

「当然の判決。これからも安全、有効でリーズナブルな製品を提供したい」

とコメントし、お互い一歩も譲らない戦いとなっています。

消費者からしてみれば、「効果が同じならメーカーはどこでもいい」という感覚の人が多いでしょうが会社としては自社の利益を守る為に必死ですよね。

しかし残念ながら一般人には効果の違いなんてほとんどわからないわけで、パッケージもパッと見は同じような感じですし、結局少しでも安い方を買ってしまうのではないでしょうか。

値段が同じであれば“ラッパのマーク”というブランドが定着している「セイロガン」の方が強いかもしれませんね。

「セイロガン」と「正露丸」

あなたならどっちを選びますか？