アンジェリーナジョリー乳がん予防の為に乳房切除。日本ではどうなの？

アンジェリーナジョリーさんが乳がんを予防する為に自身の乳房を切除したと告白した。

その告白が波紋を呼んでます。

本人の告白文によると

「医師から８７％に確率で乳がんになり５０％の確率で卵巣がんになると診断された」

との事。

がん予防の検査により遺伝子の変異が発見され乳がん等を発症する確率が高い事が

分かったのだそうだ。

アンジェリーナさんは３ヶ月かけて両胸の乳腺を切除し、

その後、乳房再建の為のインプラント手術を受けたとの事。

アンジェリーナさんは母親を若くして癌で亡くしており

自分の子供達に乳がんで母親を失うことは無いと言う事ができたのだと言う。

乳がんは日本でも女性の癌の発生率がトップで

２００８年のデータでは発症者は５９３８９人。

二位の大腸がんの４７１０３人を大きく上回っている。

２００３年には１８人に一人が発症していたが

２００７年には１５人に一人が発症と

その数も年々増えている。

乳がんについては検診が浸透しつつあるが

まだまだ面倒くさい、恥ずかしい等の理由で検診に足を運ばない女性が多い。

しかし、早期発見すればそのほとんどが治癒する癌でもある。

まだ癌になっていないのに乳房を切除し、

しかもリスクが伴うインプラントによる乳房再建手術と

まだ発症していないにも関わらず二つの手術を長期に渡って

行うと言うのはあまりにも早計過ぎでは無いだろうか？

アンジェリーナさん自身は乳がんのリスクを回避する為の

選択肢を広げる事になったと自負しているようだが

その影響力を考えると

無駄な手術による事故が増えない事を祈るばかりである。

日本では遺伝子検査で異常があった場合は

カウンセリングを行った後検診の間隔を短くすると言うので

はやまった手術は行われない筈だ。

癌とは元々は確率の病気である。

人間である以上その発生をゼロに出来ないのが癌である。

細胞が癌化するのだから癌が出来る可能性がある部位は全身にある。

寿命が延びれば乳がんに限らず発生する確率が増えるのは自然なことで

予防の為に自分の体を除去することは

癌にならないようにする為には健全な肉体を失っても

良いと言う事になってしまうのではないか。

本末転倒ではないか？