チンパンジーパンくんが暴れた原因は？襲われた女性とは誰？【画像】

悲惨な事故が起きてしまいました。

６日の午後４時頃の事です。

テレビ番組『天才！志村どうぶつ園』に出演中で人気者のチンパンジー「パンくん」（１０歳、雄）が、熊本県阿蘇市の観光施設『阿蘇カドリー・ドミニオン』での「みやざわ劇場ショー」の終わり際に突然暴れて、舞台袖で待機していた女性研修生（２０）を襲い大怪我をさせてしまいました。

パンくんはこの研修生を噛んだり引っ掻いたりし、額、耳の後ろ、腰、足首の４か所に切り傷を負い、現場には激しく血が飛び散り約４０人いた観客からは恐怖から悲鳴もあがっていたといいます。

なぜこんなことが起きてしまったのか？

パンくんの暴れた原因について広報担当者はこう話しています↓

「チンパンジーは繁殖期に向かうと、雌への優位性を示そうと攻撃的になる“ディスプレー行動”という習性がある。研修生を雌として見ていた可能性もある」

更に、サル類の総合的研究などを行う「財団法人 日本モンキーセンター」の加藤章園長の話しによると、

野生のチンパンジーは政令で猛獣として指定されているほど本来は凶暴な動物で、６～７歳を超えると感情を保つのが難しくなるそうです。

海外ではチンパンジー調教師のことを『ナインフィンガー』と呼ぶそうで、これは「指が全部そろっている調教師はまれ」という意味なのです。

それくらいチンパンジーを扱うのは危険が伴うということですね。

チンパンジーは自分より強い相手か弱い相手か判断して行動するようなので、今回襲った研修生を下に見ていたということも考えられます。

こう考えると、もう１０歳のパンくんをチンパンジーの扱いに慣れていない研修生に舞台上で近づけたことが間違いだったのかもしれませんね。

パンくんは母親が育児放棄して人間に育てられたため、他のチンパンジーより人に親しんでいることなどから、施設側に少し油断もあったのかもしれません。

怪我をした女性研修生は、ドクターヘリで病院に搬送され縫合手術を行い、抜糸まで１週間、退院まで２週間が必要とのこと。

この女性は福岡市内の動物専門学校から研修に来ていて、２週間の研修日程の３日目だったようです。

若い女性ということで怪我もそうですが、メンタル面の傷も心配ですね。

パンくんは当面の間一般公開やテレビでの放送も控えられるということで、しばらくは公の場には出てこれないようですね。

元々来年４月での引退が決まっていたようなので、このまま引退ということもあるかもしれませんね。