矢作芳人。　天才調教師、情熱大陸にも出演。ブログや著作物にも注目

矢作芳人。

日本中央競馬会栗東トレーニングセンターの調教師。

「よく稼ぎ、よく遊べ」

を自身の厩舎のスローガンとしており

厩舎のブログにも同じタイトルをつけている。

矢作の少年時代は「神童」と呼ばれるほど頭がよく

名門の開成高校へ入学。その在学中に一通りギャンブルに手を出し

その中で物事のセオリーの重要さを学ぶ。

東大合格日本一を誇る超名門高校にも関わらず

卒業後は進学ではなく競馬界に進路を進める事を決意した。

矢作は父親から猛反対されるも数ヶ月かけて説得し

条件付で競馬界への進路を許された。

この条件とは中央競馬に身を置く事と国外で修行すると言うことだった。

この二つの条件は当時からしたら非常に先見性があり

後年まで矢作は父親に対し感謝の念に堪えないと述べている。

国外へはオーストラリアで修行し大井競馬場を経て1984年に競馬学校へ入学する。

そして1984年、競馬学校厩務員過程を卒業後に父親の言っていた条件通り

中央競馬の栗東トレーニングセンターの厩務員になった。

2005年3月。

栗東トレーニングセンターに自身の厩舎を開業。

「調教師試験」に１３年連続で落ち続け１４回目にしてようやく合格したその翌年の事である。

そして同じ月の26日、中京競馬第９競走のデンザンチーフで初勝利をあげた。

２００７年１０月２７日、スワンステークスをスーパーホーネットが制し重賞レース初勝利。

２０１２年５月２７日、東京優駿をディープブリランテで制しダービートレーナーとなった。

調教師になる道のりは非常に長かった矢作だが

現役調教師として中央競馬界史上最短で通算２００勝をあげた

まさに型破りの調教師である。

厩舎経営においても

騎手起用に関して馬の適正を見抜いた上で騎手を起用するなど

リーディング上位の選手と言う理由だけでは決して騎手を起用しない

その厩舎経営方法には独特の矢作自身の哲学がある。

矢作自身の著作

【送料無料】開成調教師 [ 矢作芳人 ]

「開成調教師　安馬を激走に導く厩舎マネジメント（競馬王新書１６）」

においてもその哲学が披露されている。

地味な血統、安価な馬を激走に導く秘密などの厩舎経営の裏側から

学生時代の挫折の中からの掴んだ人身掌握術についてなど

自身の哲学をその著作の中で披露している。

競馬界以外の人達からも注目される矢作芳人。

今後もさらに注目され続けるはずだ。

●矢作芳人（やはぎよしと）

１９６１年東京都出身。Ａ型。

父親も調教師。

趣味は競輪、サッカー観戦。

奥さんと子供５人の大家族を支える５２歳。